可視光レドックス触媒を用いた芳香環へのC-Hアミノ化反応
2015年、ノースカロライナ大学チャペルヒル校・David Nicewiczらは、可視光レドックス触媒を用いた芳香環への位置選択的C-Hアミノ化反応を開発した。アレーンカチオンラジカルを活性種とした機構で進行するため、ア […]
View Article化学探偵Mr.キュリー6
ケムステをご覧の皆様にはおなじみの「化学探偵Mr.キュリーシリーズ」。 なんとこのシリーズも6冊目に突入。先週発売されたということで今回も著者の喜多喜久氏にコンタクトを取り、本小説の見どころを教えてもらいました。今回は有 […]
View Article原子一個の電気陰性度を測った! ―化学結合の本質に迫る―
第104回のスポットライトリサーチ。今回は、東京大学大学院新領域創成科学研究科の小野田 穣特任研究員(当時)にお願いしました。 小野田さんが所属した杉本宜昭研究室では、鋭い探針を持つ走査型プローブ顕微鏡を用いることによっ […]
View Articleセミナー「マイクロ波化学プロセスでイノベーションを起こす」
はじめに マイクロ波化学では、現場の最前線で研究開発に携わっている方、化学系のアカデミアの方、化学産業のイノベーションに興味のある方などを対象にしたセミナーを開催します。 当社がこれまで取り組んできた生産革新や新素材開発 […]
View Article新規抗生物質となるか。Pleuromutilinsの収束的短工程合成
モジュール式に組み立てることでpleuromutilin類の短工程合成が達成された。様々な類縁体の網羅的合成も可能なため、新規抗生物質探索の加速が期待できる。 Pleuromutilins 近年深刻化している薬剤耐性菌へ […]
View Articleジェフ・ボーディ Jeffrey W. Bode
ジェフリー・W・ボーディ (Jeffrey W. Bode、19xx年x月x日-)は、スイスの有機化学者である。スイス連邦工科大学チューリヒ校 教授。(写真:名大ITbM) 経歴 1996 トリニティ大学 卒業 (化学と […]
View Article有機反応を俯瞰する ーリンの化学 その 2 (光延型置換反応)
リンの化学第 2 弾です。前回の記事では、Wittig 反応に代表される「四員環中間体からのシン脱離反応」についてお話ししました。今回は、光延反応, 福山アミン合成あるいは Appel 反応のような置換反応を俯瞰します。 […]
View ArticleC(sp3)-Hアシル化を鍵とするザラゴジン酸Cの全合成
東京大学・井上将行らのグループは、高度に酸素官能基化された難関天然物・ザラゴジン酸Cの全合成を達成した。カルボニルの光励起によるC(sp3)−Hアシル化反応を鍵に、混み合った位置での炭素骨格構築・立体制御を効率的に行なっ […]
View Articleフローシステムでペプチド合成を超高速化・自動化
マサチューセッツ工科大学・Bradley L. Penteluteらは、ペプチド固相合成法とフロー合成法を組み合わせて、超高速・高収率でペプチドを自動合成できるシステムを開発した。1工程(アミノ酸活性化・縮合・脱保護・洗 […]
View Articleブラッド・ペンテルート Bradley L. Pentelute
ブラッドリー・L・ペンテルート (Bradley L. Pentelute、19xx年x月x日-)は、米国の有機化学者である。マサチューセッツ工科大学 助教授。(写真:MIT Chemistry) 経歴 200x 南カリ […]
View Article無保護アミン類の直接的合成
第105回のスポットライトリサーチは、九州大学大学院薬学研究院・環境調和創薬化学分野・大嶋孝志研究室出身の森崎一宏博士(現在は京都大学・化学研究所・川端猛夫研究室博士研究員)にお願いしました。 生理活性化合物の効率的な合 […]
View Articleヘリウム不足再び?
皆さんも覚えておられるかもしれませんが、2012年末、世界的なヘリウム不足が話題となりました。(過去記事: ヘリウム不足いつまで続く?) 今回も中東の不安定な政情から、またそんなことが起こりそうな匂いがして […]
View Article海外留学ってどうなんだろう? ~きっかけ編~
鹿児島が本日梅雨明けしたそうですが、本州はいまだ梅雨ですね。筆者は梅雨はあまり好きじゃありません。というのも湿度のせいでレーザーの調子が狂いがちで実験に支障が出ることが多かったからです。 しかしこの三年はこの問題から解放 […]
View Article還元的にアルケンを炭素官能基で修飾する
アルケンに二種類の求電子剤を一挙に導入する手法が開発された。還元的条件下、ニッケル触媒を用いることで位置選択的なアルケンの二炭素官能基化を可能にしている。 アルケンの分子間1,2-炭素官能基化反応 アルケンに二つの炭素官 […]
View Article電子デバイス製造技術 ーChemical Times特集より
関東化学が発行する化学情報誌「ケミカルタイムズ」。この情報誌の紹介も完全にシリーズ化し、今回で7回目。毎度のことながらケミカルタイムズという雑誌名を超えた、幅広い分野が扱われています。 今回はタイトルにあるように、特集と […]
View Article非リボソームペプチド Non-Ribosomal Peptide
非リボソームペプチド(non-ribosomal peptide, NRP)とは、微生物の二次代謝産物の中で、リボソームを経由せずに合成されるペプチドを指す。 通常のペプチド・タンパク質はセントラルドグマ(mRNAからの […]
View Article分子構造をモチーフにしたアクセサリーを買ってみた
2017年の日本化学会春の年会が慶応義塾大学で開催されていたそのとき、筆者は京都女子大学で開催されていた日本農芸化学会の大会に参加していました。 これくらいの大きな学会ではお馴染みになっている、企業の展示会や即売会があり […]
View ArticleDNAが絡まないためのループ
DNA はなぜ絡まずに収納されるのか。これはゲノム高次構造に関する最も悩ましい問題の1つだが、「ループ状ドメイン」の形成がその1つの答えとなりそうだ。ただし、ループ形成を推し進めているものの正体については見解が分かれてい […]
View Articleヒアリの毒素を正しく知ろう
大井埠頭(東京・品川)で陸揚げされたコンテナから、強い毒を持つ南米原産のアリ「ヒアリ」が発見された問題で、東京都は7日、環境省などと追加調査を実施した結果、コンテナの床面から100匹以上のヒアリが新たに見つかったと発表し […]
View ArticleReaxys Prize 2017ファイナリスト発表
毎年恒例になりました、Reaxys PhD Prizeの発表です。有機化学・無機錯体分野の博士課程の学生もしくは博士取得後の1年以内の方が対象の国際賞です。非常に簡単に応募できる国際賞であるため、いまや同分野で今後活躍す […]
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