過ぎ去りし器具への鎮魂歌
たまには化学者のコーヒーブレイク的な話でも。昨年の有機合成化学協会の編集委員会で、阪大の安田先生との雑談からの話です。 実験化学ではフラスコなどをはじめとしてガラス器具を多用しますが、ガラスなのでやはり割れます。「形ある […]
View Articleアンドレアス ファルツ Andreas Pfaltz
アンドレアス・ファルツ(Andreas Pfaltz、1948年5月10日-、スイス/バーゼル生)は、スイスの有機化学者である。Ir-PHOX系触媒によるアルキル置換オレフィン類の高エナンチオ選択的水素添加反応の開発で有 […]
View Article近年の量子ドットディスプレイ業界の動向
こんにちは Eine です。前回の記事(未来切り拓くゼロ次元物質量子ドット)にて量子ドットとは何かを簡単に紹介したのですが、ここ数年は量子ドットを用いたディスプレイの開発が盛んに行われています。2016年は、ディスプレイ […]
View Article第32回 液晶材料の新たな側面を開拓する― Duncan Bruce教授
第32回の海外化学者インタビューは、ダンカン・ブルース教授です。ヨーク大学化学科に在籍し、液晶に重点を置きつつ材料化学のさまざまな側面を研究しています。それではインタビューをどうぞ。 Q. あなたが化学者に […]
View Articlewhileの使い方
接続詞「while*」には2種類の意味がありますので、誤解を避けるために注意が必要です。 「while」が接続詞として用いられる場合は、「同時性」もしくは「対照性・対立」を表します。文章の内容によっていずれの意味で使われ […]
View Articleカラムはオープン?フラッシュ?それとも??
はじめまして。本年より新たにケムステスタッフに加えて頂きましたgladsaxeといいます。 現在博士課程で天然物の全合成および医薬品を目指した薬理活性化合物の合成研究を行っております。 研究室に博士課程の学生が私しかいな […]
View Article「化学研究ライフハック」シリーズ 2017版まとめ
ケムステで長年にわたって紹介してきた、化学者向けの情報処理テクニックシリーズ「化学研究ライフハック」。ずいぶん記事が溜まりましたので、【2017年版】にアップデートした上でまとめておきます。 どれも自信を持ってオススメで […]
View Articleテルペンを酸化的に”飾り付ける”
高度に酸化されたシキミセスキテルペンPseudoanisatinの全合成が報告された。原料である天然物の環拡大反応と、鉄触媒によるC–H結合の酸化的な”飾り付け”(官能基化)が本合成の鍵である。 様々な酸化様式をもつシキ […]
View Articleビュッヒ・フラッシュクロマト用カートリッジもれなくプレゼント!
ここ数年で一挙に広まったフラッシュ自動精製装置。昔は、山善、ちょっと前まではバイオタージしかなかったのに、最近はさらに数社が発売しています。前どこかで書いたかもしれないですが、筆者の研究室では普通のガラス管を使ったカラム […]
View Article怒涛の編集長 壁村耐三 ~論文と漫画の共通項~
Tshozoです。最近寝床に入った後、お世辞にも上品とは言い難い昔の漫画のシーンが頭の中を駆け巡るのが悩みです。その関係上先日書店に寄った際、昭和中頃に活躍されていた吾妻ひでお氏の「失踪日記1・2」を読んだのですがこれが […]
View Article盗難かと思ったら紛失 千葉の病院で毒薬ずさん管理
去年11月、千葉県印西市の日本医科大学千葉北総病院で、薬事法で毒薬に指定されている筋弛緩(しかん)剤の小瓶5本がなくなり、病院は盗まれた可能性もあるとみて警察に相談していました。その後の病院への取材で、病院の管理に問題が […]
View Article免疫/アレルギーーChemical Times特集より
アレルギーといえば、外敵から身を守るためにつくられた抗体が、それらをやっつける免疫反応を過剰に起こしてしまった結果であることは、よく知っていることでしょう。 食物アレルギー、花粉アレルギー・ダニアレルギーなどなど様々なア […]
View Article有機反応を俯瞰する ー挿入的 [1,2] 転位
今回は、Wolff 転位、Curtius 転位あるいは Hofmann 転位といった反応を取り上げます。それらの反応では、反応の途中にカルベンあるいはナイトレンといった原子価が不完全な中間体が生じ、続いて [1,2] […]
View Article最も安価なエネルギー源は太陽光発電に
A transformation is happening in global energy markets that’s worth noting as 2016 comes to an end: Solar powe […]
View Article高速エバポレーションシステムを使ってみた:バイオタージ「V-1 Touch」
タイトルから何だそれ?と思った方々。正しいです。高速のエバポ?どういうこと?と思うことでしょう。 そう、まず全く知らない人に簡単に説明しますと、エバポレーション(evapolation)というのは減圧しながら溶液を留去す […]
View ArticleH-1B ビザの取得が難しくなる!?
先日、米国の博士研究員の最低賃金変更についてお伝えしました。 トランプ政権では、専門職に就くために渡米する際に必要となる H-1B ビザの必要最低賃金も引き上げるようです。 ドナルド・トランプ次期大統領に正式に政権が移る […]
View Article生きた細胞内でケイ素と炭素がはじめて結合!
生物は豊富にあるケイ素を利用しない。このたび、ケイ素と化学結合を形成して体内の生化学経路に取り込むことのできる酵素が見いだされた。 タイトルはシュプリンガー・ネイチャーの出版している日本語の科学まとめ雑誌である「Natu […]
View Article国連番号(UN番号)
危険な化学品を飛行機や船を使って輸送することは、現代では日常的に行われていることである。安全に化学品を運ぶために危険物を分類したものが国連番号(United Nations Number, UN No.)であり、その番号 […]
View Article単一分子を検出可能な5色の高光度化学発光タンパク質の開発
第76回のスポットライトリサーチは、大阪大学産業科学研究所永井研究室の鈴木和志さんにお願いしました。 永井研究室では、細胞や個体における刺激受容から形態変化までの一連の現象に関わるメカニズム及びシステムに関する研究が行わ […]
View Articlebothの使い方
形容詞もしくは代名詞の働きをする場合(接続詞としての用法もあります)、「both」は日本人学者によって誤って使用されることがよくあります。 最もよく見られるのは、「both」で2つの物事の「関係」を表わそうとするという誤 […]
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