バナジル(アセチルアセトナト) Vanadyl(IV) acetylacetonate
概要 バナジル(アセチルアセトナト)触媒はt-ブチルヒドロペルオキシド(TBHP)を再酸化剤として用いることで、アリルアルコールのエポキシ化を行える触媒である。 アルコールが配向基となるため、根本の立体化学を活かした立体
View Articleプロワイプ:実験室を安価できれいに!
実験室のお掃除。実験台を綺麗にしたり、試薬やこぼしてしまった溶液を拭き取る。そんな時にかならず使うのがコレ。 そう皆さんご存知、キムワイプ です。毛羽立ちや脱落繊維がないだけでなく、特徴的な緑色のデザイン。
View Article防カビ効果、長持ちします 住友化学が新プラスチック
住友化学は、カビの発生を2~3年程度防げる新しいプラスチックを開発した。これまでの製品は表面に塗った防カビ剤が水などで洗い流されてしまうと効果がなくなったが、均一に練り込んだ薬剤が徐々に表面にしみ出して効果
View Articleシェンヴィ イソニトリル合成 Shenvi Isonitrile Synthesis
概要 3級アルコールの立体を反転させつつイソニトリルを簡便に合成できる手法。イソニトリルはアミンの等価体と見なせるほか、Ugi反応、Passerini反応などの各種多成分連結反応に有用な合成中間体でもある。 1級・2級ア
View Article祝!明治日本の産業革命遺産 世界遺産登録
ドイツのボンで開かれている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は5日午後(日本時間5日夜)、「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県、23資産)の世界文化遺産への登録を、韓国も含む21委員国の全会一致で決
View Article一般人と化学者で意味が通じなくなる言葉
TBS, NHKと言えば? 6チャンネル(Tokyo Broadcasting System)と1チャンネル(Nihon Hoso Kyokai)の頭文字ですよね。 でも有機化学を専門とする方にはどちらかというと、ter
View Articleできる研究者の論文生産術―どうすれば『たくさん』書けるのか
内容 論文の書き方に関する指南書はこれまでも数多く出版されているが、本書が画期的なのは、いかにして論文執筆のモチベーションを上げ、精神的負担を軽くして論文執筆に取り組めるようにするかについて、メンタルな面を
View ArticleDead Endを回避せよ!「全合成・極限からの一手」⑦(解答編)
このコーナーでは、直面した困難を克服するべく編み出された、全合成における優れた問題解決とその発想をクイズ形式で紹介してみたいと思います。 第7回は林・石川らによるタミフルの全合成が題材でした(問題はこちら)。今回はその解
View Articleコランニュレン corannulene
コランニュレン(コラニュレン、コラヌレン, corannulene)は1966年にLawtonとBarthによって初めて合成された[1]。コランニュレンの共鳴構造は図1左のように描くことができ、中心に芳香環をもつアヌレン
View ArticleReaction Plus:生成物と反応物から反応経路がわかる
反応経路はどうなっているのだろうか?反応遷移状態の構造は? 有機化学者なら、誰しも気にするところです。以前は、分光学的手法などを用いた実験化学的手法により反応経路をサポートすることが一般的でし
View Articleカルボン酸だけを触媒的にエノラート化する
カルボン酸は天然物や医薬品に多く見られる骨格です。カルボン酸の触媒的直接官能基化は生物活性分子の迅速合成や構造多様性の導入などに大きな力を発揮すると期待できます。この度、東京大学の金井求教授、清水洋平助教ら
View Articleボールマン・ラーツ ピリジン合成 Bohlmann-Rahtz Pyridine Synthesis
概要 エナミンとエチニルケトンを縮合させることでできるアミノジエン中間体から環化を起こすことでピリジン環が合成できる。 基本文献 Bohlman, F.; Rahtz, D. Chem. Ber. 1957, 90, 2
View ArticleCAS番号の登録が1億個突破!
【オハイオ州コロンバス】米国化学会(American Chemical Society)の情報部門で、化学情報の世界的権威であるケミカル・アブストラクツ・サービス(Chemical Abstracts Service=
View Articleハウザー・クラウス環形成反応 Hauser-Kraus Annulation
概要 フタリドアニオンとα,β-不飽和カルボニル化合物から、マイケル反応→ディークマン縮合の連続過程を経てナフタレンヒドロキノンを合成する反応。ポリケチド系化合物の合成に汎用される手法である。 ベンジル位にスルホンを置換
View Article光電変換機能を有するナノシートの合成
2010年ノーベル物理学賞を受賞した、炭素のみからなるシート状物質「グラフェン」。現在、新規ナノ材料として注目を集めています。 一方、ナノサイズのシート状物質はグラフェンだけではありません。例えば、金属と配
View ArticleMSH試薬 MSH reagent
概要 MSH試薬(O-(mesitylsulfonyl)hydroxylamine)はNH2単位を導入できる求電子的アミノ化剤である。Beckmann転位、Neber転位、N-アミノ化反応などを進行させる試薬としても有用
View Articleハートウィグ・宮浦C-Hホウ素化反応 Hartwig-Miyaura C-H Borylation
概要 イリジウム触媒および電子供与型二座配位子を用いることで、芳香環ハロゲン置換体を経由しないC-H活性化型ホウ素化が行える。生成物である有機ホウ素化合物は各種変換の中間体として価値が高い。 本反応は芳香環にある置換基の
View Articleマーシャル プロパルギル化 Marshall Propargylation
概要 プロパルギルメシラートを還元的にアルデヒドとカップリングさせ、炭素-炭素結合を作る反応条件。メシラート根元のキラリティが転写され、2つの不斉点を新たに信頼性高く構築できることが特徴。還元剤としてはジエチル亜鉛、ヨウ
View Article京大北川教授と名古屋大学松田教授のグループが”Air Liquide Essential Molecules Challenge”にて入賞
Prof. Ryotaro Matsuda, the Graduate School of Engineering at Nagoya University, and Prof. Susumu Kitagawa, the […]
View Article抗体結合ペプチドを用いる非共有結合的抗体-薬物複合体の創製
第69回目となるスポットライトリサーチは、東京薬科大学 薬学部(林良雄 研究室) 博士課程3年・六車 共平さんにお願いしました。 六車さんの所属する林研究室では、ペプチドなどの生体分子に基づく創薬化学研究を展開しています […]
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