周期表の形はこれでいいのか? –その 1: H と He の位置 編–
現在の周期表は、およそ 120 種の元素を原子番号順に並べ、基本的には電子配置が似ている元素同士が縦の列に並ぶように配列したものです。このような周期表は、化学的性質が似た元素同士が縦に並ぶため、元素の仕組みを理解するため […]
View Articleビニル位炭素-水素結合への形式的分子内カルベン挿入
ロジウム二核錯体やヨウ化銅(I)を触媒に用いたビニル位炭素–水素結合への形式的分子内カルベン挿入を伴うインデン骨格の構築法が報告された。 カルベンのC–H結合挿入反応 遷移金属触媒を用いたC–H結合へのカルベ […]
View Article周期表の形はこれでいいのか? –その 2: s ブロックの位置 編–
前回の記事で、ヘリウムをアルカリ土類金属の上に置いた、斬新な周期表があることを紹介しました。本記事では、現在の周期表のいびつな点について指摘し、より 21 世紀的な周期表を提案いたします。(本記事は、文献 1 にインスパ […]
View Articleとある化学者の海外研究生活:スイス留学編
前回の続きです。日本のファイザー研究所閉鎖をきっかけにイギリスに渡り、由緒あるファイザーサンドイッチ研究所で職を得た、向山くん。しかし、その研究所も閉鎖を余儀なくされ、博士の重要性を知った彼は、日本に帰国、元の恩師のもと […]
View Articleルィセンコ騒動のはなし(前編)
Tshozoです。何回か書いていますが、筆者が産まれたあたりに活動していた全共闘世代。大学の中を学生さんが角棒持ち歩いて火炎瓶で警察に応戦するケースもあったという、まさに”This is 昭和”でした。それを象徴するのが […]
View ArticleDNAを人工的につくる-生体内での転写・翻訳に成功!
スクリプス研究所のFloyd E. Romesberg教授らは、人工塩基対X-Yを含むDNAを細胞内に持ち、このDNAを複製かつ転写・翻訳できる大腸菌を作製することに成功しました。 “A semi-synthetic o […]
View Articleルィセンコ騒動のはなし(後編)
前回のつづき、早速まいりましょう。前半はソ連のスターリン全盛の時代に共産党的プロパガンダを纏いつつ(似非)社会主義的科学を主張したルィセンコがソ連農学アカデミ―会長まで上り詰めたところまででした。今回はその騒動の前後で犠 […]
View Articleケトンを配向基として用いるsp3 C-Hフッ素化反応
ジョン・ホプキンス大学のThomas Lectkaらは、ユビキタス官能基であるケトンを配向基として用い、剛直な環状化合物において位置選択的なsp3 C-Hフッ素化を達成した。 “Ketones as dire […]
View ArticleWen-Jing Xiao
Wen-Jing Xiao(19xx年xx月x日-)は、中国の有機化学者である。華中師範大学 教授。(写真: Xiao Group) 経歴 1980-1984 華中師範大学 卒業(Kai-Ming Tang教授) 198 […]
View Article量子力学が予言した化学反応理論を実験で証明する
第130回のスポットライトリサーチは東京大学統括プロジェクト機構・大学院理学研究科化学専攻中村研究室の岡田 賢博士(現在:国立研究開発法人海洋研究開発機構 海洋生命理工学センター研究員)にお願いいたしました。 岡田博士の […]
View Articleカーボンナノベルト合成初成功の舞台裏 (2)
前回 カーボンナノベルト合成初成功の舞台裏 (1) の続きです。 “After 60 Years of Efforts: The Chemical Synthesis of a Carbon Nanobelt” というレ […]
View Articleイオンのビリヤードで新しい物質を開発する
第131回のスポットライトリサーチは、北海道大学電子科学研究所(西井準治教授)の藤岡 正弥 助教を紹介します。 藤岡助教の所属する西井研究室では、無機光学材料の光機能発現や、材料中のイオンや電子スピンの制御による新機能開 […]
View Article非天然アミノ酸触媒による立体選択的環形成反応
非天然アミノ酸誘導体により触媒される三分子間での新たなジアステレオ、エナンチオ選択的環化反応が開発された。環状天然物の合成において応用が期待される。 プロリンおよびその誘導体を用いた不斉C–C結合形成反応 空気や水への安 […]
View Article2018年1月20日:ケムステ主催「化学業界 企業研究セミナー」
もうあと数日で今年も終わり。 就活の準備をすでに始めている方も、これからスタートするという方も、年が明けると徐々に就活モードが本格化してくるのではないでしょうか。 ケムステでは、1月20日(土)に大阪で「化学業界 企業研 […]
View Article「炭素ナノリング」の大量合成と有機デバイス素子の作製に成功!
第132回のスポットライトリサーチ。京都大学化学研究所山子研究室の茅原栄一助教にお話を伺いました。 山子研究室では、ラジカル重合や環状π共役分子の合成が盛んに行われています。 今回ご紹介する成果は、環状π共役分子の一つ・ […]
View Articleメールのスマートな送り方
E-mail(以下メールと略)を使ったコミニケーションは、会社でも大学でも日常茶飯事になっています。手軽に多くの情報をやり取りできる一方、使い方を間違えると重大なミスや人間関係が崩れることが起きます。そのためスマートなメ […]
View Article研究者目線からの論文読解を促す抄録フォーマット
先日より、筆者の論文紹介記事がしばしば独特のフォーマットになっていることに、読者の皆さんはもうお気づきのことと思います(たとえばこちらの記事など)。 これは筆者のグループで行なっている「論文抄録会」の産物で、これをケムス […]
View Articleカーボンナノベルト合成初成功の舞台裏 (3) 完結編
前前回 カーボンナノベルト合成初成功の舞台裏 (1) 、前回 カーボンナノベルト合成初成功の舞台裏 (2) の続きです。 前回、カーボンナノベルト前駆体の具体的な合成方法を紹介し、実際に多段階反応により環状化合物2(カー […]
View Article科学警察研究所
警察庁の附属機関として科学捜査、犯罪防止、交通事故防止等についての研究を行っている機関である。 マップ その他の化学地球儀はこちらからどうぞ 科学捜査研究所との違い 科学捜査研究所(科捜研)は、各都道府県の […]
View Article2017年ケムステ人気記事ランキング
今年も残すところ2日となりました。本年も本ウェブサイトを通じて多くの方々にお世話になりました。心より御礼申し上げます。 さて、今年を振り返るのはケムステニュースに後日公開の記事で行うこととしまして(間に合うか?)、毎年恒 […]
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